回収したアプサラスIIの残骸から、その恐るべき攻撃力を知った連邦軍は、コジマ基地の総力を挙げたジオン軍秘密基地の殲滅戦を開始する。そして、シローの謹慎も解け、負傷していたエレドアも復帰することでフルメンバーが揃った08小隊も、空挺降下による敵基地の所在を特定するという任務を受けて出撃していた。 初めてのパラシュート降下に緊張するカレンは、ミデアから射出された直後、運悪くジオンのオデッサから撤退中のボーン・アブストが指揮するガウ攻撃空母と空中接触してしまう。そこにシローの乗るガンダムEz8が追って降下。ガウへの発砲停止を勧告し、無為な戦闘は回避された。一方、無事に地上へ降り立ったカレンだったが、湖に潜んでいたアッガイの奇襲に合い搭乗していた機体の頭部を破壊されてしまう。エレドアの機転によって、危機をなんとか退けたものの、任務からは離脱することに。 その頃、集結地点であるギニアスの基地に到着したアブストは、部隊の撤退の時間を稼ぐためにマゼラ・アタック隊を指揮することを志願し、08小隊を足止めする作戦を展開。サンダースと共に任務を続行するシローたちへ待ち伏せ攻撃を行う。敵との交戦に逡巡するシローに心理戦を仕掛けるアブスト。しかし、攻撃によって倒れたサンダース機を見て、シローは迷いを振り切る。 「連邦のためじゃない! それでも仲間のためなら戦える!」 猛然と攻撃を仕掛けたるEz8。しかし、そんなシローの行動をよそに、時間稼ぎを終えたアブストはシローに敬礼をしながら撤退を開始。裏をかかれたシローは、思わず大声をあげて笑うのだった。 |
![]() ![]() ![]() |
ギニアスの秘密基地に対して、総攻撃を開始した連邦軍だったが、その攻略は難航していた。攻撃隊を指揮するイーサン・ライヤーは、アプサラスを取り逃がす失態を避けたいがために、兵の命をいとわない方法さえもとろうとするのだった。一方、ジオン基地の内部では宇宙への唯一の撤退手段であるザンジバル級の戦艦ケルゲレンの発射準備が進められていた。一人でも多くの兵を宇宙に帰すべく、奮闘するアイナの姿に心を打たれたノリスは、ケルゲレンを無事に送り出すために1人出撃する。アイナは、その後ろ姿を止めることができずに見送るのだった 一方、08小隊はケルゲレンの脱出ルート上に配置されたガンタンク部隊の護衛任務についていた。ケルゲレンの脱出の障害となるガンタンクを排除すべく、08小隊の前に現れるノリスのグフ・カスタム。カレンとサンダースを手玉にとり、圧倒的な強さで2機のガンタンクを撃破していく。そして、残る1機のガンタンクを倒すべく、それを護衛するシローのガンダムEz8に迫る。百戦錬磨のノリスに圧倒されるシローのEz8は、ヒートロッドによる攻撃で行動不能に陥ってしまう。シローを盾にされ、手出しできないカレンとサンダース。動きの止まった機体の中で、自分の弱さ、そして仲間とアイナのために生きたいと思う気持ちに至ったシローは、機体を回復させ反撃に移る。 「オレは生きる! 生きてアイナと添い遂げる!」 その言葉から、アイナの思い人がシローであることを知ったノリスは、その運命に感謝する。そして、ケルゲレンを脱出させるというアイナの思いを実現させるべく、残り1機のガンタンクを撃破するためにガンダムEz8と対峙するのだった。 |
![]() ![]() ![]() |
「みんな聞け、俺は軍を抜ける」 |
![]() ![]() ![]() |
一年戦争終戦後、連邦軍を除隊したミケルは、キキと共に東南アジアの河川を遡っていた。彼らは、消息を絶ったシローの行方を08小隊のメンバーに代わって探し続けていたのだ。 |
![]() ![]() ![]() ![]() |
© 創通・サンライズ
お問い合わせはこちら
注意:内容および画像の転載はお断りいたします。